この記事では以下のポイントを中心に、マンション売却相場について解説します。
この記事で学べること・ポイント
- なぜマンション売却相場を知ることが重要なのか
- どうすれば相場を調べられるのか
- マンションの築年数と売却相場の関係は
- マンションを高く売るにはどうすればいいのか

- 適正価格よりも安く売却してしまい、本来得られるべき利益を失う
- 相場とかけ離れた高値で売り出すことで、買い手がなかなかつかず、売却期間が長期化する
- 不動産会社の査定額や売却戦略の提案が妥当なものなのか判断できない
- 同じマンションや周辺の類似物件の売却事例をチェックして相場を把握する
- 不動産市場が、今後値上がりするか、値下がりするかの動向を把握する
- 人気のある物件であれば、複数の不動産会社へ、一般媒介での売却依頼を検討する
- 適正相場の限度の高値でまずは売出し、購入検討者の反応を見る
- 築浅物件:築年数5年以内の物件は、新築プレミアムの名残りで高値がつきやすい傾向
- 築10年~20年の物件:設備の老朽化も進み、価格は徐々に下降していく
- 築20年以上の物件:多くの物件の価格は下落する。管理状況で資産価値が変わってくる
- 売却前にクリーニング、内覧時はカーテンを開けて明るさを演出:清潔感があり明るい物件は、好印象を与える
- 適切な不動産会社を選ぶ:ポイントは「査定の根拠を説明してくれる」「客観的な情報に基づいた売却戦略の提案」「担当者の人柄やコミュニケーション能力」など
- 相場情報を確認:「マンションレビュー」などを活用し、売買、賃貸両方の相場をチェックする

マンションの購入が人生で最も大きい買い物のひとつなら、マンションの売却もまた、人生で最も大きい収入=売却益を手にする機会のひとつです。
マンション売却による利益の最大化には、相場を把握したうえでの、戦略的な価格設定が欠かせません。
マンション売却相場を知る重要性

マンションの売却相場を知っておくと、売却を有利に進められる可能性が高まります。
- 適正相場での売却価格設定
売却がスムーズに進む可能性が高く、安すぎる価格で売り出してしまうリスクも防げる - 中古マンションの相場の変動を把握
立地、築年数、新築時のデベロッパーのブランド力、景気
適正相場で売り出せば、買い手にとっても納得感があるため売却がスムーズに進む可能性が高いです。
ただし、一般消費者にとって、マンションはそう頻繁に売買するものではありません。
売却相場がよくわからないという方も多いでしょう。
中古マンションの相場は立地、築年数を代表に、新築時のデベロッパーのブランド力や管理状態、景気などさまざまな要因で決まります。
マンションレビューが独自に収集したデータによれば、首都圏全体の中古マンションの相場価格は過去10年間(2015年7月~2025年7月)で約64.9%、新築時よりも上がっています。

※参考:「マンションレビュー」2025年7月 全国中古マンション相場推移 データ集
このように中古マンションの相場価格は変動するため、売却のタイミングでリアルタイムの相場を把握することが大切です。
下記のコンテンツでは、マンション売却で失敗しないためのポイントをわかりやすく紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
相場を把握せずに売却することのリスク

マンションの売却において、相場を把握せずに進めることは、 大きなリスクを伴います。
以下は、相場を把握せず売却を進めた場合に起こりうるリスクの例です。
- 適正価格よりも安く売却してしまい、本来得られるべき利益を失う
- 相場とかけ離れた価格で売り出すことで、買い手がなかなかつかず、売却期間が長期化する
- 不動産会社の提案が妥当か分からず、不利な契約を結んでしまう
マンションの売却相場の把握は、マンションをなるべく高く、そして早く売るために欠かせません。
リスクを減らし、無用なコストを抑えるためにも、マンションの売却を進める際は事前に適切な相場や売却期間など情報収集を徹底することが大切です。
相場に基づいた戦略的な価格設定

相場に基づいた戦略的な価格設定は、マンション売却を成功に導きます。
マンションの売却を戦略的に進めるには、下記のような対策をとることが大切です。
- 同じマンションや周辺の類似物件の売却事例をチェックして相場を把握する
- 不動産市場が、今後値上がりするか、値下がりするかの動向を把握する
- 人気のある物件であれば、複数の不動産会社へ、一般媒介での売却依頼を検討する
- 適正相場の限度の高値でまずは売出し、購入検討者の反応を見る
複数の不動産会社への売却相談には、マンションレビューの一括売却査定サービス【タカウル】のご利用をおすすめします。
仲介手数料最大無料で、複数の不動産会社に仲介・買取・貸出の査定を一括で依頼できます。
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売却相場を調べる4つの方法

以下の4つの方法について、詳しく解説します。
- 【売出価格を調べる】
「マンションレビュー」「SUUMO」等の不動産情報サイトを活用する - 【成約価格を調べる】
不動産情報ライブラリで調べる - 【一括査定サイトを使う】
売却の意思があればタカウルで等で複数社への一括査定をする
売出価格を調べる
近隣にある条件の似た中古マンションがいくらで売り出されているかを確認しましょう。
SUUMOやLIFULL HOME’Sなどのポータルサイトでは、築年数や専有面積、駅徒歩分数などの条件で絞って現在売り出されているマンションの価格が検索できます。
マンションレビューでは、過去10年以上の【中古販売履歴】を確認することできるため、売出価格の相場変遷を把握することがきます。

地域名、もしくはマンション名での絞り込み検索で、特定の物件の過去の売買履歴や価格推移を確認できるほか、将来価格予測機能も備わっています。
ただし「売出価格」であるため、成約価格とは異なる点に注意が必要です。
中古マンションの売買では、交渉段階で値引きされるケースも多いです。
一般的に、値引きの相場は当初の売出価格から「値引きなし~10%以内程度」となります。
売出価格は値引きを想定し、やや高めに設定されている場合もあります。
成約価格を調べる
インターネット上でも成約価格を調べることは可能です。
国土交通省が公開している「不動産情報ライブラリ」では、地域を絞って指定期間内に売買された中古マンションの成約価格を検索できます。
ただし、マンション名は伏せられているため、特定のマンションの相場はマンションレビュー等で売出価格を調べることが限界となります。
より即時性があって、特定マンションの成約事例は、「REINS(レインズ)」に掲載されています。
ただし、REINSは通常不動産会社のみが閲覧できるシステムのため、売却を依頼した不動産会社等に情報提供の依頼をすることが必要になります。
一括査定サイトを使う
不動産会社による査定価格も、相場を知るための重要な情報源のひとつです。
ただし、1社のみの査定をそのまま鵜呑みにして売却を進めるのはおすすめしません。
一括査定サイトや一括査定サービスを利用すれば、手間なく、複数の不動産会社から無料で査定を受けられます。
万が一査定価格にばらつきがある場合は、根拠となる成約事例や査定の計算式を比較し、根拠が合理的と思える価格を把握しましょう。
マンションレビューの【タカウル】なら、仲介手数料最大無料で、複数の不動産会社に仲介・買取・貸出の査定を一括で依頼できます。
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実際に不動産一括査定を行った方の体験談も、下記の記事から読むことができます。
地元の不動産会社に相談する
地元で長年営業を続けている地場の不動産会社は、その地域の相場や、相場や買い手の傾向を熟知しています。
プロならではのリアルな知見は、ネットでは得られない貴重な情報源です。
一括査定では地元の不動産会社が見つからない場合は、相談してみるのも一つの選択肢となります。
築年数とマンション売却相場の関係

ここでは下記3つのケースにわけて、それぞれ売却価格がどのように変動するか解説します。
- 【築浅物件】
築年数5年以内の物件は、新築プレミアムの名残りで高値がつきやすい傾向 - 【築10年~20年の物件】
設備の老朽化も進み、価格は徐々に下降していく - 【築20年以上の物件】
多くの物件の価格は下落する。管理状況で資産価値が変わってくる
下記は、2023年度中に成約した中古マンションの成約価格の平均を築年数ごとに集計したデータです。
| 築年数 | 件数(件) | ㎡単価(万円/㎡) | 価格(万円) | 専有面積(㎡) |
|---|---|---|---|---|
| ~築5年 | 3,284 | 112.55 | 7,077 | 62.87 |
| 築6~10年 | 4,778 | 100.54 | 6,655 | 66.19 |
| 築11~15年 | 4,178 | 86.99 | 5,932 | 68.19 |
| 築16~20年 | 4,904 | 78.15 | 5,509 | 70.49 |
| 築21~25年 | 4,111 | 69.23 | 4,887 | 70.60 |
| 築26~30年 | 2,768 | 51.48 | 3,344 | 64.94 |
| 築31年~ | 11,236 | 41.60 | 2,359 | 56.72 |
※参考:年報マーケットウォッチ2023年・年度/公益財団法人 東日本不動産流通機構
築浅物件の相場
築年数の浅さは、マンションの売却価格を高くする大きな要因のひとつです。
特に築年数5年以内の物件は、新築プレミアムの名残りで高値がつきやすい傾向にあります。
築5年以内の物件の場合、設備や内装が比較的新しく、最新の住宅性能を備えているとみなされるためです。
ほかにも、築浅物件では修繕積立金が安く設定されていることが多く、 毎月ランニングコストの負担が少ないという メリットもあります。
当然、立地条件や周辺環境が悪ければ、 価格が下がることもあります。
駅から遠かったり、騒音の問題があったり、日当たりが悪かったりすると、築浅であっても買い手がつきにくいリスクが考えられます。
数年住んだマンションであれば、売主自身が物件や周辺環境の魅力を熟知しているはずです。
住んだ人ならではの視点での情報も、新築にはない、購買意欲向上につながる要素のため、不動産会社と協力してアピールしましょう。
築10年~20年の物件の相場
築10年~20年にかけて、マンションそのものの価値は安定していきます。
一般的には設備の老朽化も進み、価格は徐々に下降します。
まさに売却が成功するか失敗するかの分かれ目といえるタイミングです。
築10年を過ぎたマンションでは、管理部屋の状態によって大きく価格が左右されます。
リフォームやリノベーションの実施により設備が新しければもちろん有利ですが、リフォーム等をしていなくても、丁寧に使われている部屋は買い手の好印象に繋がり、高値売却を実現しやすくなります。
築20年以上の物件の相場
築20年を過ぎると、多くの物件の相場は下落します。
下記は、築年数の古いマンションの価格下落の原因となる要素の一例です。
- 建物が老朽化する
- 設備が老朽化する
- 築浅の物件に比べ、管理費や修繕費が高くなる傾向にある
- 住宅ローンの審査が通りにくい
- 管理状況が良くない

1981年以前に建築されたマンションは、さらに価値が下がる傾向にあります。
1981年6月1日から施行された新耐震基準以前に建築された物件であり、より耐震性のリスクが懸念されるためです。

さらに注意したいのが、築50年前後を超えるマンションです。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)や鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションの法定耐用年数は47年と定められているため、金融機関によっては住宅ローンの適用条件を満たさない場合があります。
物件の価値とはつまり、その物件に住みたいと思う人がどれくらいいるかどうかです。
下記などの方法は、物件の価値向上につながります。
- 水回りの設備を新しくする
- ハウスクリーニングをする
- 買い手のニーズにあう間取りに変更する
ただし、リフォームをしたからといって売れる保証はないため、リフォーム資金の持ち出しが大きな負担となります。
なお、この後の項目で、さらに詳しくマンションを高く売るための秘訣を紹介していきます。
マンションを高く売るための秘訣

- 【売却前にクリーニング、内覧時はカーテンを開けて明るさを演出】
清潔感があり明るい物件は、好印象を与える - 【適切な不動産会社を選ぶ】
ポイントは「査定の根拠を説明してくれる」「根拠に基づいた売却戦略の提案」「担当者の人柄やコミュニケーション能力」など - 【相場情報を確認】
「マンションレビュー」などを活用し、売買、賃貸両方の相場をチェックする
マンションの売却価格は、買い手がどれくらいその物件に魅力を感じるかどうかに左右されます。
下記のような対策は、マンション売却の成功に貢献します。
売却前にクリーニング、内覧時はカーテンを開けて、電気を全て付けて明るさを演出
売却前のクリーニングは、内覧に来る買い手の印象を良くする効果があります。
内覧は買い手にとって、これから先暮らすかもしれない住まいをチェックできる機会です。
物件の隅々まで見られると考えてよいでしょう。
清潔感があり手入れが行き届いている物件は、好印象を与えます。
カーテンを開けて、部屋の電気も全て必ず付けて、明るい部屋だと感じてもらうことも重要です。
なお、リフォーム・リノベーションをする際は、将来の売却を意識することも大切です。
自分の好みももちろん大切ですが、将来的に売却する可能性が高いなら、万人受けするデザインや素材を選ぶと買い手がつきやすくなります。
適切な不動産会社を選ぶ
売却のパートナーとなる不動産会社の選び方も、売却を良い結果に導くかどうかに大きく影響します。
担当者の対応や、売却戦略などを比較検討しましょう。
- 査定の根拠を詳しく説明してくれる
- 客観的な情報、根拠に基づいた売却戦略を提案してくれる
- 担当者の人柄やコミュニケーション能力に好感をもてる
複数の不動産会社を比較検討し、最も信頼できるパートナーを見つけることが、マンション売却を成功させるための秘訣です。
相場情報を確認

不動産会社への相談と並行して、自分でもリアルな相場情報を確認しておきましょう。
相場感覚を養っておくと、不動産会社の提示する査定額や売却戦略が適切かどうかの判断力が身に付きます。
売却時の情報収集では、売却相場だけでなく、賃貸物件の賃料相場のチェックも大切です。
マンションレビューに会員登録すれば、下記のようなデータを無料で閲覧可能です。
- 売買履歴
- 賃料履歴
- 適正相場
- 将来価格予測
- 部屋の面積や階層別の販売価格の傾向・動向 など
また、【AIサーチ】・【AIレコメル】では、マンションレビューのビッグデータからAIが判断した割高・割安情報を地域を指定して簡単に手に入れることができます。


客観的なデータは、売却の戦略を賢く立てるために不可欠です。
売却活動における注意点

売却に際する実務は不動産会社が行ってくれますが、売主自身にも売却を有利に進めるため、気を付けたいポイントがあります。
- 【内覧時の対応で好印象を与える】
清潔感を保ち、誠実な対応を心がけ、物件の魅力を最大限にアピールすることが重要 - 【冷静に価格交渉を進める】
自分の希望だけでなく相手の希望も尊重し、落とし所を見つけるスタンス - 【不動産会社との契約内容に気を付ける】
売買契約の内容を十分に確認し、不明点は質問する。売却活動中は進捗も確認
内覧時の対応で好印象を与える
内覧時には、物件の魅力を最大限にアピールすることが重要です。
清潔感を保ち、明るい雰囲気を作り出すように心がけましょう。
また、質問には丁寧に答え、誠実な対応を心がけましょう。
冷静に価格交渉を進める
互いの意見を尊重する姿勢もとても重要です。
自分の希望を主張するだけでなく、相手の希望も受け入れて、理解する努力をしましょう。
第三者の意見を取り入れることも有効です。
買い手の要求が妥当なものなのか、専門家やコンサルタントなどの第三者に意見を求めることで、客観的な視点を取り入れて、判断することができます。
不動産会社との契約内容に気を付ける
売買契約を結ぶ際には、契約内容を十分に確認することが重要です。
また、売却活動中は、不動産会社と密に連絡を取り合い、進捗状況を確認することも重要です。
問題が発生した場合には、早めに相談し、解決策を検討しましょう。
まとめ

不動産会社はもちろん売却の心強いパートナーですが、売主自身が当事者意識をもって売却を進めていくことが、成功の大きな鍵です。
ぜひこの記事を参考に、納得のいく不動産売却のための準備を進めてください。
この記事の結論・まとめはこちら
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