× × 検索

下記に表示されている選択肢からお選びください

HOME > コラム > マンション購入の流れ > 物件の購入費用だけじゃない!マンション購入時・購入後にかかる諸費用をやさしく解説

マンション購入の流れ 中古マンション 新築マンション 税金とお金

物件の購入費用だけじゃない!マンション購入時・購入後にかかる諸費用をやさしく解説

神谷
神谷
この間SNSで「マンション購入には、物件価格以外に費用がかなりかかる」って見たんですけど…。
森本
森本
頭金や住宅ローンの金額以外だと何にどれくらい費用がかかるんですか?
西村
西村
確かに想像していたよりかかると答える人は多いです。物件価格以外にも、マンション購入時と購入後でそれぞれ必要な費用がありますね。

新築マンションや中古マンションを購入するときには、物件価格以外にもかかる費用があります。

物件を購入する際にかかる税金や保険料、その他手数料や保証料(仲介手数料、住宅ローン、登記手続等)、引き渡し時の精算金や引越し費用などのことを「諸費用」といいます。

物件価格だけでなく諸費用のことをあらかじめ考えておかないと、初期費用が足りなくなったり月々の支払いが苦しくなったり、最悪の場合は物件を手放さないといけないケースも出てきます。

マレッピ
マレッピ
この記事では、物件購入時・購入後でかかるお金の解説と、それぞれの費用を安く抑えるためのポイントを紹介していくヨ!

この記事で学べること・ポイント

  • 物件購入金額以外にかかるマンション諸費用とは
  • マンション購入時と購入後の費用を安く抑えるポイントとは?
  • マンション選びで気を付けるポイントとは?

 

 

物件購入金額以外にかかるマンション購入の諸費用とは

マンション購入の初期費用と諸費用はどれくらい?

マンション購入の初期費用と諸費用はどれくらい?

 

神谷
神谷
ちょっと考えただけでもマンションを買う時の費用っていっぱいありますけど、全部でどれくらいかかるんんですか?
西村
西村
諸費用の目安は以下のとおりです。
物件金額に対する諸費用の目安
  • 新築マンションの場合は物件価格の3~6%
  • 中古マンションの場合は物件価格の6~9%

中古マンションの方が諸費用が高いのは、不動産仲介手数料などがかかるためです。
※一部新築住宅や分譲地の売買等でも仲介が入ることがあります

マレッピ
マレッピ
具体的な金額に当てはめるとこんなかんじダヨ!

【物件金額に対する諸費用の目安】

物件価格 中古マンション 新築マンション
3000万円 180万円〜270万円 90万円〜180万円
3500万円 210万円〜315万円 105万円〜210万円
4000万円 240万円〜360万円 120万円〜240万円
4500万円 270万円〜405万円 135万円〜270万円
5000万円 300万円〜450万円 150万円〜300万円
5500万円 330万円〜495万円 165万円〜330万円
6000万円 360万円〜540万円 180万円〜360万円
6500万円 390万円〜585万円 195万円〜390万円
7000万円 630万円〜675万円 210万円〜420万円
7500万円 450万円〜675万円 225万円〜450万円
8000万円 480万円〜720万円 240万円〜480万円
8500万円 510万円〜765万円 255万円〜510万円
9000万円 540万円〜810万円 270万円〜540万円
9500万円 570万円〜855万円 285万円〜570万円
1億円 600万円〜900万円 300万円〜600万円
神谷
神谷
諸費用は最低でも90万円はかかるんですね!
西村
西村
結構な金額ですよね。なのでマンションを購入するときには、大きな出費をあらかじめ用意しておかないといけませんね。

また、諸費用の他にも、マンション購入後のランニングコストで以下の通り金額が掛かかってくる可能性があります。

【マンション購入後のランニングコスト】

費用項目 月額の目安 年額の目安
マンション管理費 1万円〜3万円程 12万円〜36万円
修繕積立金 5,000円〜3万円程 6万円〜36万円
駐車場代、駐輪場代 1万円〜5万円程 12万円〜60万円
固定資産税・都市計画税 なし 10万円〜36万円

※1※2出典と参考は以下

西村
西村
目安の金額がわかったところで、マンション購入時の諸費用の内訳を具体的に見ていきましょう。

マンション購入時にかかる諸費用一覧

マレッピ
マレッピ
ここからは、マンション購入時にかかる諸費用を、新築・中古に分けて紹介するヨ!

新築マンションの場合

新築マンションの場合
西村
西村
4,000万円の新築マンションを購入して3,500万円の住宅ローンを借り入れた場合の諸費用は以下の通りです。

諸費用内訳(概算)

費用項目 費用の解説 支払い先 費用目安
印紙代 売買契約書に貼る印紙代 税務署 1万円※1
登記費用 ・不動産の所有者や情報を記帳に登録する際にかかる登録免許税
・手続きを行う司法書士への報酬
司法書士 18万円〜22万円※2
保険料 ・火災保険
・地震保険など
※住宅ローン融資を受ける際に必須であることが多い
保険会社 27万円※3
住宅ローン保証料 万が一住宅ローンを支払えなくなった際、
保証会社に代わりに返済してもらうための保証料※1
金融機関 62万円〜132万円※4
住宅ローン諸費用 ・住宅ローンを組む際にかかる事務手数料
・住宅ローンを組む際の契約書に必要な収入印紙代
金融機関 0〜5.5万円※5
不動産取得税 不動産を取得したときに一度だけ発生する地方税 地方自治体 10万円~40万円

 

中古マンションの場合

中古マンションの場合
西村
西村
4,000万円の中古マンションを購入して3,500万円の住宅ローンを借り入れた場合の諸費用は以下の通りです。

諸費用内訳(概算)

費用項目 費用の解説 支払い先 費用目安
不動産仲介手数料 不動産会社に支払う成功報酬 不動産会社 138.6万円※6
印紙代 売買契約書に貼る印紙代 税務署 1万円※7
登記費用 ・不動産の所有者や情報を記帳に登録する際にかかる登録免許税
・手続きを行う司法書士への報酬
司法書士 18万円〜22万円※8
保険料 ・火災保険など
※住宅ローン融資を受ける際に必須であることが多い
保険会社 27万円※9
住宅ローン保証料 万が一住宅ローンを支払えなくなった際、
保証会社に代わりに返済してもらうための保証料
金融機関 62万円〜132万円※10
住宅ローン諸費用 ・住宅ローンを組む際にかかる事務手数料
・住宅ローンを組む際の契約書に必要な収入印紙代
金融機関 0〜5.5万円※11
不動産取得税 不動産を取得したときに一度だけ発生する地方税 地方自治体 0万円~70万円
固定資産税清算金 年間の途中で所有者が変わった場合、
売主が負担した固定資産税を精算するための費用
売主 1万円~50万円

中古マンションのみに発生する諸費用は、「不動産仲介手数料」「固定資産税清算金」です。
特に比重が大きいのが不動産仲介手数料で、4,000万円の物件を購入すると約138万円ほどの費用が発生します。

神谷
神谷
仲介手数料が発生するから、中古マンションのほうが諸費用が高くなりやすいんですね。
西村
西村
中古マンションは新築より価格が安いことが多いですが、諸費用を含めて検討することが大切です。
マレッピ
マレッピ
軽減措置で費用を抑えられる項目もあるから、この後紹介するネ!
  • 新築マンションよりも中古マンションの方が物件価格は安いことが多い
  • 新築マンションよりも中古マンションの方が諸費用は高くなりやすい
  • 物件価格・諸費用を含めて、全体のバランスを見て検討することが大切。
出典と参考

※1出典:国税庁「印紙税」P1
※2司法書士報酬12万円+登録免許税(不動産の価額✕2%)で計算
参考:国税庁タックスアンサー「No.7191 登録免許税の税額表」
※3物件価格3,000万円〜5,000万円 料率2%で計算
※4返済プラン比較シミュレーションツールを使って計算
※5保証料が無料の場合は借入額×2.20%の金融機関が一般的
※6不動産仲介手数料の早見表を参照
※7出典:国税庁「印紙税」P1
※8司法書士報酬12万円+登録免許税(不動産の価額✕2%)で計算
参考:国税庁タックスアンサー「No.7191 登録免許税の税額表」
※9物件価格3,000万円〜5,000万円 料率2%で計算
※10返済プラン比較シミュレーションツールを使って計算
※11保証料が無料の場合は借入額×2.20%の金融機関が一般的

マンション購入時にかかる諸費用と安く抑えるポイント

マンション購入時にかかる諸費用と安く抑えるポイント
森本
森本
諸費用がかかることは分かったけど、どうにか安くすることはできないんでしょうか?
西村
西村
諸費用は軽減措置を受けたり、会社を比較検討したりすることで安く抑えることができますよ。
マレッピ
マレッピ
ここからは、マンション購入にかかる諸費用と安く抑えるためのポイントについて詳しく解説していくヨ!

①印紙代

印紙代

不動産を購入するときには売買契約書に収入印紙を貼りつけて、印紙税を収める必要があります。

西村
西村
印紙税は物件価格によって異なり、例えば、1,000万円~5,000万円の物件であれば2万円です。

ただし租税特別措置法により、2014年(平成26)4月1日から2024年(令和6)3月31日までの間に不動産売買契約書が作成された場合、「軽減措置」が適用されます。

マレッピ
マレッピ
1,000万円~5,000万円の物件なら、最終的な課税額は1万円になるヨ。

【物件金額別 印紙税額 一覧】

契約金額 本則税率 軽減税率
10万円超50万円以下 400円 200円
50万円超100万円以下 1,000円 500円
100万円超500万円以下 2,000円 1,000円
500万円超1,000万円以下 1万円 5,000円
1,000万円超5,000万円以下 2万円 1万円
5,000万円超1億円以下 6万円 3万円
1億円超5億円以下 10万円 6万円
5億円超10億円以下 20万円 16万円
10億円超50億円以下 40万円 32万円
50億円超 60万円 48万円

※不動産の譲渡契約書のうち、契約金額が10万円以下のもの(契約金額の記載のないものを含みます。)は、軽減措置の対象とならず、税率200円となります。

また、契約書に記載された契約金額が1万円未満のものは非課税となります。

②登記費用

登記費用

登記費用には「登録免許税」と「司法書士に支払う報酬」があります。

登録免許税は、不動産の所有者などを登記する際に国に納める税金です。

税額は「土地・建物の評価額×税率」で算出され、新築マンションか中古マンションかによって税率が異なります。

登録免許税は2024年3月31日まで軽減措置が適用されます。

西村
西村
算出方法と軽減措置後の税率は以下の通りです。
項目 算出方法(本則) 算出方法(軽減税率)
所有権移転登記(土地) 評価額×2.0% 評価額×1.5%
所有権保存登記(新築建物) 評価額×0.4% 評価額×0.15%
所有権移転登記(中古建物) 評価額×2.0% 評価額×0.3%

また、登記は専門的な知識が必要になるため、プロである司法書士に依頼するのが一般的です。

司法書士への報酬は5~6万円ほどかかります。

③保険料

保険料

住宅ローンを利用する場合、火災保険に加入することが義務づけられています。

これは返済中に火災などで自宅を失った場合も返済が滞らないようにするためです。

また、火災保険では地震・噴火・津波などによる被害の保証を受けられません。

地震や津波など、火事以外の自然災害の保証を受けるためには地震保険に加入する必要があります。

マレッピ
マレッピ
保険料は会社やプランによって料金が色々あって、割引制度があるものもあるヨ

物件購入時に、金融機関に紹介された保険会社だけでなく、複数の会社やプランを比較検討することが最適な保険プランを見つけるためには必要です。

西村
西村
割引制度の無い保険であっても、長期契約や一括支払いをすることで火災保険も地震保険も安く抑えることができますね。

④住宅ローン保証料

住宅ローン保証料

住宅ローンを借りるときには、万が一支払いが滞ってしまった場合に銀行が債務を保証会社から回収するために、借入をした債務者が保証会社に保証料を支払う必要があります。

定率型の事務手数料では、融資額の2.2%(税込)が一般的です。
※別途保証料がかかる場合があります。

住宅ローンのプランによっては保証料が不要のケースもあります。

また、保証料は借入金額や支払い方法、返済期間などによって異なります。

西村
西村
保証料の支払い方法には以下の2種類があります。
  • 住宅ローン借入時に一括で支払う
  • 金利に上乗せして分割で支払う

初期費用の負担は大きくなりますが、一括で支払ったほうが総支払額は安く抑えることができます。

住宅ローン事務手数料は融資額の2.2%に設定している金融機関が多いため、融資額が多いほど手数料がかさみます。

⑤住宅ローン諸費用

住宅ローン諸費用

「①印紙代」の中でも少し触れたように、住宅ローンを借り入れるときには、事務手数料や印紙税が発生します。

  • 事務手数料…借入額×2%(相場)
  • 印紙税…1万円

金融機関によっては事務手数料が無料の場合もありますが、金利、保証料、事務手数料などをトータルで見て、総支払額を比較検討することが大切です。

中古マンションの住宅ローン控除の適用要件とは?いちばんやさしく注意点も解説!マイホーム購入を検討する際に、住宅ローン控除(住宅ローン減税)は強い味方になってくれる制度です。住宅ローンを借り入れて住宅を購入した場合、その年の住宅ローンの年末残高の0.7%が一定期間、所得税等から差し引かれるという制度です。 ...

⑥不動産取得税

不動産取得税

不動産取得税は不動産を取得したときに一度だけかかる地方税です。

不動産取得税は「課税標準額×税率(3%)」で算出されますが、新築マンションと中古マンションそれぞれに対して軽減措置が用意されています。

西村
西村
軽減措置が適用される要件は次の通りになります。
新築・中古物件の共通の要件
  • 床面積が50㎡以上240㎡以下
  • 個人の居住用、もしくはセカンドハウス用の住宅

中古物件だけの要件
  • 新耐震基準に適合していることが証明できること

マレッピ
マレッピ
軽減制度の適用の計算式をまとめてみたヨ!

【軽減制度適用の計算式】

土地 建物
新築マンション 評価額から①②どちらか大きい額を控除

  1. 45,000円
  2. (課税評価額×1/2÷地積)×(課税延べ床面積×2)×住宅の持ち分×3%
50㎡以上の床面積の場合、評価額から最大1,200万円控除
中古マンション 新築の時期によって評価額から最大1,200万円控除※1

 

西村
西村
控除額は下記を参照してください。
項目 控除額
昭和56年7月1日〜昭和60年6月30日 420万円
昭和60年6月30日〜平成元年3月31日 450万円
平成元年4月1日〜平成9年3月31日 1,000万円
平成9年4月1日以後 1,200万円

※1

西村
西村
それでは、不動産取得税の計算事例を見てみましょう。

【実践例】2022年購入の中古マンション

概要:東京都の中古マンション(1985年築)

購入日:2022年4月1日に購入取得後すぐに入居。

建物:床面積は80㎡(共用部含む)。固定資産税評価額500万円。
土地:面積は500㎡で固定資産税評価額4,000万円、持ち分は1/10。

今回の物件は1985年築(昭和60年築)なので、マンションの建物部分の控除額は、先ほどの表を確認すると420万円であることがわかります。

家屋と土地それぞれに不動産取得税がかかるので、控除を適用した場合の納税額をそれぞれ計算していきましょう。

【1】建物の税額の計算例

建物にかかる税額は、固定資産税評価額(建物の価格)から控除額を差し引いた、下記の計算式で割り出すことができます。

建物の税額=(固定資産税評価額 ― 控除額)× 税率3%


建物の税額=(500万円―420万円)×3%=2.4万円

 

【2】土地の税額の計算例

土地にかかる税額を割り出すためには、まず当初税額を計算する必要があります。その後で、控除額を含めた税額を算出します。

A.当初税額(軽減制度適用前の税額)

当初税額=固定資産税評価額×1/2×1/10

4,000万円×1/2×1/10=200万円
200万円×3%=6万円

B.控除額


❶と❷を比べて、大きい方の額が控除額になります。

  1. 45,000円
  2. (土地1㎡当たりの固定資産税評価額×1/2)×(課税床面積×2) ×税率3%

❷の計算額
4,000万円÷500㎡=8万円
(8万円×1/2)×(80㎡×2)×3%=19.2万円
①<②なので、控除額は②になります。
控除額=19.2万円

C.控除後の税額(実際の支払税額)
実際に支払う税額の計算は下記の通りです。

A.当初税額ーB.控除額

6万円-19.2万円<0円

控除額の方が税額より大きくなるので、土地の不動産取得税は0円です。

【3】マンション全体の不動産取得税

【1】建物の税額の計算例+【2】土地の税額の計算例

2.4万円+0万円=2.4万円

マレッピ
マレッピ
土地の不動産所得税は0円だから、物件全体の不動産取得税は建物分の2.4万円になるヨ!

不動産取得税の軽減措置を受けるには、手続きが必須です。取得してから60日以内に都道府県の税事務所に忘れずに申請しましょう。

⑦引越し費用

引越し費用

意外と負担になるのが引越し費用です。通常期に同一都道府県を移動する場合、単身者で3~4万、ファミリーで6~10万ほどかかります。

引越し費用は時期と時間帯を工夫することで大幅に抑えることができます。

引越しのピークは2~4月です。この時期は引っ越し費用も上がるので、入学や転勤などやむを得ない事情がなければ避けたほうがよいでしょう。

オススメは閑散期の5~7月、11~12月です。また、人気がない午後を選ぶことでさらに費用を抑えられます。

神谷
神谷
ちなみに、中古マンションのみに必要な諸費用はどれくらいなのかな?
マレッピ
マレッピ
気になるヨネ?ここからは中古マンションには必ずかかる「不動産仲介手数料」と「固定資産税清算金」について紹介するヨ!
西村
西村
大きな金額なので、安く抑えるポイントも知っておきましょう!

⑧新築マンションには無く、中古マンションには必要な諸費用

①不動産仲介手数料

不動産仲介手数料

中古マンションの購入でほぼ確実に掛かると思っていた方が良い諸費用が、不動産仲介手数料です。

仲介手数料は不動産会社に対して支払う成功報酬です。

仲介手数料には、「物件価格×3%+ 6万円+消費税」という上限があります。

例えば4,000万円の中古マンションを購入する場合、上限は138.6万円になります。

仲介手数料には相場という概念はなく、法律で決まった上限があって、適切なタイミングで交渉をすれば安くすることもできます。

西村
西村
仲介手数料は、物件探しを始めるタイミングと購入申込みをするタイミングで割引き交渉ができます。ですが、仲介手数料の割引きが必ずしもメリットになるとは限らないので注意してください!

ただし、不動産会社が買い取っているマンションで、リノベーションなどが施されて、不動産会社が売主のマンションを購入する場合で、その不動産会社と直接取り引きを行う場合は仲介会社が入りませんので、仲介手数料は掛かりません。

とはいえ、このようなケースでも間に仲介会社が入って取引されるケースが多く、仲介手数料はほぼ確実に掛かると考えていた方が良いでしょう。

【早見表付き】不動産仲介手数料の値引き交渉や計算方法を解説!相場ってあるの?不動産仲介手数料についての知識が無い状態で不動産会社と契約を結ぶと後悔することになるかもしれません。この記事では、不動産仲介手数料の仕組みと注意点をわかりやすく解説します。...

②固定資産税清算金

固定資産税清算金

「固定資産税清算金」も中古マンションの購入の場合にかかる諸費用です。

1年の途中で不動産の所有者が変わった場合、売主が所有していた日数に応じて、買い主と売り主が固定資産税や都市計画税を日割り精算をします。

固定資産税と都市計画税はその年の1月1日時点での所有者に課税されるため、

売り主は物件を引き渡しする前日までの分を、買い主は引き渡しから年度末までの固定資産税と都市計画税を、分担して支払うのが一般的です。

支払うタイミングは、物件引き渡し時に一括払いです。

西村
西村
保険会社や不動産仲介会社は複数社を比較検討したり、軽減措置のある税金については申請を忘れず行うことで費用を抑えることができます。
マレッピ
マレッピ
その他、マンション購入には「手付金」「頭金」「申込証拠金」も必要になってくるヨ!詳しくはこの記事も読んでみてネ。
マンション購入時の初期費用はいくらかかるの?初心者にも分かりやすく完全ガイド!マンションの購入時には、物件購入費用以外にも「諸費用」と呼ばれる雑費が必要になります。「手付金」「頭金」などの物件購入費用と「諸費用」を合わせた支出が、マンション購入に必要な初期費用です。マンション購入にかかる初期費用は、新築マンションと中古マンションで相場が異なります。...

マンション購入後にかかる諸費用と注意すべきポイント

マンション購入後にかかる諸費用と注意すべきポイント
森本
森本
マンションを購入するときには、「物件価格」と「諸費用」を合わせて無理がないか考える必要があるんですね。
西村
西村
マンションは購入後にも管理費や修繕積立金などのランニングコストがかかります。毎月の支払いにプラスされるので必ずチェックしておきましょう!
マレッピ
マレッピ
ここからは、マンション購入後にかかる費用と物件を選ぶ際に注意すべきポイントを紹介していくヨ!
マンション購入後にかかる費用と物件を選ぶ際に注意すべきポイント

①マンション管理費
②修繕積立金
③駐車場代、駐輪場代
④固定資産税・都市計画税

①マンション管理費

マンション管理費

一般的なマンションでは毎月管理費を支払います。

管理費は住宅ローン以外に毎月支払う固定費になるので、どれくらいの出費になるのか把握してから物件を選ぶようにしてください。

管理費とは?
物件の共用部分の清掃や設備の管理、管理人の人件費などに充てられる費用

東京カンテイの調査によると、2019年の首都圏における管理費の平均は1万9,085円/月でした。

管理費は築年数やマンション規模(戸数)などによって変わってきます。

神谷
神谷
物件ごとに管理費に違うことは知ってたけど…そういう基準で変わってくるんだね。

最も管理費が安いマンションの規模は200戸以上または300戸以上です。反対に高くなるのは50戸未満の小規模マンションと500戸以上の大規模マンションです。

西村
西村
500戸以上だとタワーマンションであることが多いので、共用設備やサービスが充実しているため管理費が高くなりますね。

また、築年数で見てみると、築浅のマンションの方が管理費が高い傾向があります。最も安いのは築10~25年のマンションです。

②修繕積立金

修繕積立金

管理費と合わせて毎月支払うのが修繕積立金です。

修繕積立金とは?
定期的に行われる大規模修繕のために積み立てられる費用

東京カンテイの調査によると、2019年の首都圏における修繕積立金の平均は7,826円/月でした。管理費と同様に築年数やマンションの規模によって金額が変わってきます。

修繕積立金とは

修繕積立金とは

※1
修繕積立金が安いマンションの規模は200戸以上または300戸以上です。反対に高くなるのは1戸当たりの負担が大きい50戸未満のマンションと、500戸以上のマンションです。

マレッピ
マレッピ
タワーマンションは修繕工事の施工方法が特殊で、工事も長期化するから、一戸あたりの積立金が少なくなる大規模マンションのスケールメリットが相殺されてしまうんだヨ。
修繕工事の施工方法

 

 

 

※2
築年数で見ると、新築~築4年はほぼ横ばいですが、築5年〜10年では2倍になります。築年数が経つほど修繕の必要が出てくるので、積立金も値上がりしていくのが一般的です。

西村
西村
新築時には一見修繕積立金が安く見えても、将来値上がりをしたり、入居時に修繕積立基金を支払うこともあるので、購入を検討するときには確認をしましょう!

修繕積立金はマンション管理費同様で、住宅ローンの完済後にも発生し続ける固定費用です。

ご自身にとって予算の面で買うべきマンションか、買わないでおくべきマンションかを判断する重要な指標になるので必ず確認しましょう。

マンションの修繕積立金の相場は?適正額の確認方法や値上げされるケースも解説
マンションの修繕積立金の相場は?適正額の確認方法や値上げされるケースも解説修繕積立金が目安額に達していないマンションは、適切な大規模修繕工事が行われず、住環境が悪化するリスクがあります。修繕積立金は、物件の資産価値を維持するためにも大切な費用です。修繕積立金の用途や適正額をマンション購入前に確認しておきましょう。...

③駐車場代、駐輪場代

駐車場代、駐輪場代

車や自転車を停めておく場合、駐車場代と駐輪場代を毎月支払わなければなりません。駐車場代は1万円〜5万円程度掛かります。
※エリア、マンションによってかなり幅があります。

西村
西村
頻繁に車を利用しない場合は、近隣の安い月極駐車場を利用するのも1つの手ですね。

④固定資産税・都市計画税

固定資産税・都市計画税

不動産を所有していると毎年固定資産税が発生します。また、物件が市街地にある場合は都市計画税もかかります。

固定資産税は「課税評価額×税率(1.4%)」、都市計画税は「課税評価額×税率(0.3%)」で算出されます。ただし、築年数などによって以下の軽減措置を受けることが可能です。

固定資産税 都市計画税
土地 小規模住宅用地(1戸あたり200㎡までの部分)は評価額を1/6に軽減 評価額×1/3
建物 新築されてから5年間(長期優良住宅の場合は7年間)は固定資産税が1/2に減額 減額なし
神谷
神谷
固定資産税は新築マンションの方が安くなるんですね!
西村
西村
軽減措置が適用されるから、最大7年間はかなり安くなりますよ。都道府県の税事務所に申告を忘れずに行いましょう!
マンションにかかる固定資産税・都市計画税は高い?調べ方や価格推移を解説マンションを購入するときには、購入時の諸費用だけでなく、入居後に発生する費用にも目を向けて検討することが大切です。固定資産税・都市計画税はマンションの保有に伴い土地や建物に対して発生する税金で、マンションの評価額に基づいて税額は決められます。...
出典と参考

【まとめ】マンション購入諸費用を安くするポイントと注意点

マンション購入諸費用を安くするポイントと気をつけるポイント
森本
森本
マンションを購入する際には、色々な諸費用や毎月のランニングコストがかかるんですね。
西村
西村
物件価格だけで検討してしまうと支払いが苦しくなる可能性があるので、購入前と購入後にそれぞれどれくらいの金額が発生するのか計画的に見積もりましょう。
マンション購入時の初期費用と購入後費用についてのまとめ
Q.物件購入金額以外にかかるマンション諸費用とは?

A.マンションを購入するときには、物件価格以外にもかかる費用があり、購入時にかかる税金や保険料などのことを「諸費用」という。具体的な内容は下記。

  1. 印紙代
  2. 登記費用
  3. 保険料
  4. 住宅ローン保証料
  5. 住宅ローン諸費用
  6. 不動産取得税
  7. 不動産仲介手数料(中古マンションのみ)
  8. 固定資産税清算金(中古マンションのみ)
Q.物件購入金額以外にかかるマンション購入の際の諸費用はいくら?

A.諸費用の目安は、新築マンションの場合は物件価格の3~6%、中古マンションの場合は物件価格の6~9%

Q.マンション購入時と購入後の費用を安く抑えるポイントとは?

A.諸費用は軽減措置を受けたり、会社を比較検討したりすることで安く抑えることができる。

  • 保険会社や住宅ローンの金融機関は複数社比較検討する。
  • 不動産取得税、固定資産税、都市計画税は軽減措置があるので申請を忘れない。
  • 引越しは費用が安くなる閑散期を狙う。
  • 管理費や修繕積立金が安い200戸以上または300戸以上のマンションを狙う。
  • 駐車場は周辺の安い月極駐車場も検討する。

Q.マンション選びで気を付けるポイントとは?

A.新築よりも中古マンションのほうが初期費用は高くなるため、物件価格と合わせて価格検討をするべき。

  • 共用設備が充実するほど管理費が高くなるので、本当に必要な設備か検討する。
  • 新築時に修繕積立金が安くても、築年数が経過した時にまとめて集金されるケースがあるので事前に確認をする。

 

 

 


 

 

マンションレビューでは、マンション売買の際の悩みを解決するために、6つコンテンツを全て無料で提供しています。

コンテンツを見る方法は簡単です。 こちらのページの登録フォームから必要事項を記入していただくと、

モザイクが消えて全てのコンテンツを閲覧できるようになります!

物件の口コミや資産価値、適正相場を確認するために、まずは下記からあなたの気になる物件のデータベースを探してみましょう!

【売却をご検討中の方へ】

マンションレビューでは、高値売却に特化した不動産売却サービスをプロデュースしています。

仲介・買取の同時査定で、買取の場合は手数料0円。仲介の場合は、「囲い込み」のリスクがない「一括売却活動」で、効率的に不動産の高値売却が実現します!

マンションレビュー運営事務局
月間150万人が利用する国内最大級のマンションデータサイト「マンションレビュー」が運営。「実際の不動産取引に役立つ情報や知識」を初心者にも分かりやすくお届けします。
関連記事

マンションレビュー無料会員登録

会員登録するとマンションデータを閲覧できます。

アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ 調査方法:インターネット調査 調査期間:2022年1月12日~14日 調査概要:不動産相場・口コミサイト10社を対象にしたサイト比較イメージ調査 調査対象:全国の20代~50代の男女1,005名
口コミ新規投稿確認

閲覧可能期間を延長される場合は、以下より新規の口コミをご投稿ください。

無料会員登録するとさらに詳しいコンテンツを閲覧できます